おはようございます、花立です。今回は格ゲーの話です。



先日、商工会の集まりがあったのですが、集合時間を勘違いして30分早く会館に着いてしまいました。30分では一旦家に帰ってもすぐに出なきゃならないし、どっかで時間潰そうかな、と考えた私は、久しぶりにアルコへパトロールしに行くことを決め、結局そこで2クレほどトレモしてきました。
 
 
ここで、「クレ」とはクレジットの略で、ゲームを一回プレイするのに必要なお金のことです。つまり今回は2回プレイしたということです。「トレモ」とはトレーニングモードの略であり、ストーリーに沿って敵を倒すのではなく、練習に特化したゲームモードのことを指します。
 
 
また、「パトロール」とは、非行少年を正道に立ち返らせるという意味ではなく、強いプレイヤーがホーム以外のゲーセンに行きそこのプレイヤーをボコボコにすることを指しており、外野がその強さを認めた上で皮肉混じりの冗談として使う言葉です。基本的に本人が言うことではないのですが、ここでは敢えて自らパトロールと言うことで自身のハードルを上げ、今後その実力との落差から滑稽さを演出し、これによって一笑い起こしたい、つまりボケるための布石を打っているわけです。


しかし、残念ながらアルコでは特に対戦も起こらず、その後時間になったので、本当にトレモだけで終わってしまい、やむなく商工会に向かうこととなりました。やむなくってなんだよ。そんなわけで、せっかく伏線を張りましたが、肝心の対戦相手がいなかったのでオチ無しとなりました。それもこれも、全ては格ゲー人口が少なくなったのが悪いのです。


昔は矢巾町界隈にも対戦ゲームの筐体を置いているお店は沢山ありました。駅前の南昌堂さん、その隣のクリーニング屋さん、ゲームショップのターゲットさん、煙小近くの駄菓子屋さん、四日市商店さん、くあぷらざ宝島さん、ジョイスさん、三嶋商店さん、紫波のスーパーセンターさんなどなど。しかし、今では筐体を置いているのはアルコだけになってしまいました。なぜアルコだけさん付けでないのかは、それほど私のゲーム人生のルーツになっているからであり、今更さん付けなんてしゃらくさい、はっきり言って筐体一台分ぐらいは私のインカムで買えてるはずだからです嘘ですすみません盛りましたアルコさん様御中神です。


そんなこんなで、日々悶々と過ごしていた私ですが、先日嬉しい出来事が。「インド料理パナス」さんというお店を見つけたのです。


言葉とは難しいもので、何かしらの専門分野に長く身を置いていると、例えばパトロールといった普通の言葉であっても、業界の独特なニュアンスの方を先に思い浮かべてしまいます。そういった言葉の行き違いをネタにしたコントも沢山ありますよね。頭のいい人はその発話者に応じてこの場合何を指しているのか、例え自分の検索機能が偏っていてもそれを必死に否定して瞬時に的確な判断を行うでしょう。当然、私もその偏りに負けない側の人間の一人です。


さて、恐らく有名格闘ゲームプレイヤーが後援あるいは経営しているお店であると瞬時に理解した私ですが、今一度言葉の意味を確認したいと思います。「パナす」とは「ぶっ放す」、つまり当たるかどうか分からない、確定状況でない場面でハイリスクな(もしガードされてたら大変な)技を放つことを指します。そんなわけで、お店の名前をひと目見るなり私はわあ、なんて気概に満ちたお店の名前なんだろう。インド料理業界に一石を投じる的な語勢を感じる。いったいどんな料理をぶっ放して下さるのだろう。あ、インド料理か。なんて考えて嬉しくなっちゃいました。


いや勿論、そういった意図で付けられたお名前でないことは分かってます。この場合の「られた」は受身ではなく尊敬を表します。これではアホが想像を逞しくしてこじつけの解釈でニヤニヤしているだけですし、文章としてもパンチがありません。それは分かってますし、盛岡の中心街でお見かけした時もここに書こうとは思いませんでした。ところがなんと、


二号店(?)が出店していたのです。


・・・え?別に良いことじゃん、なんでわざわざ文字大きくしたの?馬鹿なの?と思われた方も多いかと思います。すみません、説明が足りませんでした。その場所がすごかったのです。


何号店かは存じ上げませんが、盛岡の中心街とは別の場所にもう一店舗パナスさんが出店されてました。すごい。やはり私の目に狂いはなかった。二号店(?)を出されるほど流行ってらっしゃるのだ。しかも二店の距離も割と近いし。うーんすごい。しかし、レストランでありながら、お料理よりも先に「パナス」というお名前によって注目し始めたとは、私もどうかしている。これも何かの縁、是非一度お料理も食べに行きたいな、と思う暇もありませんでした。なぜならその店舗には以前、


「昇龍軒」というホルモン屋さんが入っていたからです。


昇竜拳→パナすという文句なしの完璧な流れと、全くの偶然によるお店同士のコラボに感動してしまいました。恐らく世の中の誰にも共感されず皆さんも呆れてしまったかと思いますが、自分の想像もつかないような価値観を持った人間ってやっぱいるんだな、程度に思って頂ければ幸いです。因みに昇竜拳はホチキスみたいなもので、固有名詞を離れてもはや概念に近いので説明は省かせて頂きます。


最後に、パナスさんはナンがお替り自由で男性でも満足のボリュームだとお聞きしております。燃費の悪い私には最高です。今度是非食事にお伺いしたいと思います!(なぜか宣伝)
 
  
終わり