2016.05.25 アクリリストへの道
おはようございます、花立です。今回はアクリル加工についてです。
アクアリウムをやっている方ならば、きっと一度は「自分で水槽を作りたい」、と考えたことがあるかと思います。
自分で作るといっても、単に市販の水槽を買うのが高いから自作して安く済ませよう、という理由からではありません。むしろ自分で作った方が高くつくと思います。
では、一体なぜ自分で手間とお金をかけて水槽を作りたいのかと申しますと、例えば様々なギミックを艤装したい、階段状に水がオーバーフローする仕組みを作りたい、濾過やメンテナンス等の都合から底面に穴を開けたい、などなど、とにかくあるんです、規格水槽では実現できない何かが。
所で、「様々なギミック」と言われても抽象的でイメージし辛いと思いますので、私がもし出来るのなら水槽に組み込みたい構造の例を挙げてみます。
まずは、「CO2添加時に使用する、十分なパスの確保及び演出性の付加」です。字面が既にカッコイイですね。
未だに水草に手を出していないというのに、私如きが語るのも諸先輩方に対して大変申し訳ないのですが、簡単に説明いたします。水草水槽をやるならCO2(二酸化炭素)を飼育水に添加せにゃならんのです。
添加とはつまり、水に二酸化炭素を溶かすのですが、どうするのかというと、一番単純なのはコップのようなものを逆さまに入れて、その中に二酸化炭素を入れて勝手に溶けるのを待つ、というものです。別にじっとそこで待っている必要はありません。
もう少し高度になると、泡をめっちゃ細かくしてなるべく表面積を増やし、かつ飼育水に触れる時間が少しでも長くなるよう底面や外部濾過の途中から泡を出したり(その辺がミキシングとごっちゃになっていまいちよく分かっていませんが)、とにかく、CO2は消耗品なのでいかに効率よく添加するかは重要な問題です。溶けきっていない気泡がポコポコ水面から大気中に逃げているのは少々不経済なんです。
そこでですよ、その泡が通る経路を長くし、かつ滑車やらメリーゴーランドのようなギミックを経由して上昇していったら面白くないですか?これが考えてるその1です。
もう一つは、水槽上面に突出した水のトンネルを作ることです。何となくわかりますよね?そうです、それです。
といったわけで、水槽を自作したいんです。材料としては、ガラスは加工が難しそう、じゃあアクリルか、アクリルを舐めるなッ。怒られました。
アクリル水槽について調べると、どこを見ても自作はよせ、と書かれております。やはり水圧がすごいので素人では難しいようです。
アクリル同士の接着方法には、接着剤(溶剤、アクリル同士を一旦溶かしてまた固めてくっつける)を使うものと、熱で溶かしてくっつける方法があります。接着剤を使用するよりも、熱で溶かす方が(理屈はよく分かりませんが)強固に接着できるようです。接着剤はホームセンターで売っていますが、溶かす方は設備を用意するのが、そして技術的にも困難なようです。残念。
そして更にですね、くっつける方法はともかく、水槽とは直角で水平で垂直でなければならない訳ですが、接着の際にそうして固定しておける正確なギブスが必要なんですね。アクリル板とカッターだけあってもしょうがないんです。これもまた問題の一つです。このへんも自作する必要があるでしょう。
材料費、設備投資、技術習得にかかる時間等、まともなものを作ろうと思ったら、なかなか困難に思えてきました。そもそも水槽を作ろうというのが間違いなんでしょうか。とりあえず、小さなものから作ってみたいと思います。皆さんももし興味が湧いてきたら、ホームセンターへ行ってみて下さい。
終わり